— 菩薩の道とは
菩薩の道は、自分だけの幸せではなく、すべての生きとし生けるものの幸せを願い、助ける生き方です。
大乗仏教で理想とされるこの道は、悟りを目指しながらも他者を救うことを中心にしています。
— 菩薩の誓い
菩薩は、次の四つの誓いを立てます。
1. すべてのいのちを救う どんな小さな存在も見捨てず、助け導くことを誓います。
2. 煩悩を断つ 心の迷いや欲望を少しずつ取り除き、清らかに生きることを誓います。
3. 仏の教えを学ぶ 知恵を深め、正しい道を理解し続けることを誓います。
4. 仏になることを目指す 自らも成長し、究極の悟りに到達することを誓います。
— 菩薩の実践(六波羅蜜)
菩薩は、次の六つの行いを日々の生活で実践します。
1. 布施(ふせ):助けたい気持ちを行動で表す。
2. 持戒(じかい):自分の言動や心を正しく保つ。
3. 忍辱(にんにく):困難や批判を耐え、心を乱さない。
4. 精進(しょうじん):努力を惜しまず、目標に向かって歩む。
5. 禅定(ぜんじょう):心を落ち着け、迷わず判断できるようにする。
6. 智慧(ちえ):真理を見抜き、正しい行動を選ぶ力を養う。
— 現代に生きる菩薩
菩薩の道は、出家や修行だけに限りません。 日常の中で、人を助けたり、思いやりを持った行動をすることも、菩薩の道の実践です。 困っている人に手を差し伸べる 相手を批判せず、話をよく聞く 自分の欲望をコントロールし、心を清らかに保つ こうした行いも、現代の菩薩行と言えます。
昔、先代が話の中で…教えてくれました。
人間として(人として)、持っていい欲はある。
それは、「生きるための欲」よ。…と…
欲とはよく煩悩とも表現されますが…
そして、「苦しい修行だけが修行じゃないとよ。」とも教えてくれました。
私も、山への参拝、読経や写経、滝行や護摩焚(支援)などの必要と思う事を修行として日日生活しています。
生きるための欲は、持ってよい欲です。
私自身、先代の教えを聞きながら
「我欲」を戒めることだと理解しました。
人は「菩薩」にならんといかんとよ…
なので、生命尽きた後には「菩薩界」にあがれる為に皆、輪廻転生からの修行をこの世にて実践しているのだと思います。
布施についても先代は以下のように説明してくれました。
1 心の布施
2 お金の布施
3 身体の布施(行動すること)
出来ることを布施すればいいとよ。と…
私が思う事として
一番簡単なようで一番難しいのが、「心の布施」だと思いました。
心の布施とは?
真の心(それこそな真理だと思います。)において「ありがとう」「ありがとうございます。」という「感謝の心」だと思います。
晩年の先代は、それこそな「ありがとう」とよく言われてました。
最終的にやはりこの「感謝して生きる」事が簡単なようで難しい事だと思います。
合掌